認知症や障害があるとリハビリに対する意欲がない…そんな声をよく聞きます。
確かに、病院でするリハビリは、
「平行棒を行ったり来たり」
「おもりをつけて足を挙げたり下げたり」
「マヒした手足を曲げたり伸ばしたり」
と、ややもすれば単調で苦痛でそれ自体が受け身になり、消極的になるのも無理はありません。
障害のある方にとってそのようリハビリは最初は頑張るのですが、途中からやる意味が見いだせず、やる気が起きないといった場合もあるのではないでしょうか?
また認知症がある方は「リハビリに対して意欲がない」そうレッテルを張られてしまうこともあります。
でもそれは障害のある方や認知症のある方が悪いのではないのです。
悪いのは認知症や障害のある方の意欲を引き出せないリハビリの方です。
ではどうすれば良いのでしょうか?
リハビリを目的にしているから飽きてしまうのです。楽しくないから意欲が出ないのです。
例えば、私たちの身体が動く時ってどんなときでしょうか?
私たちが楽しいってどんな時でしょうか?
私たちが夢中になれるときってどんな時でしょうか?
子供から大人まで楽しくて夢中になって身体が自然と動くのは『遊んで』いるときではないでしょうか?
『心が動けば身体が動く』という有名な言葉があります。
そして逆もまた然りで『身体が動けば心が動く』とも言えます。
でも最初に動かさなければならないのはやはり『心』の方です。
『遊び』を取り入れることは、一見すると幼稚で専門性もない風に取られがちです。
しかし、認知症や障害のある方の意欲や笑顔も引き出せない専門性(リハビリ)なら、あってもしょうがないですよね?
『遊び』の要素があるから人の心が動き、笑顔になる。でも遊んでいるだけではなくて、それがきちんとリハビリになっている。
「デイサービス風の便り」は私たちは認知症や障害のある方の心を動かすためのリハビリとして、"遊び"と"リハビリ"を組み合わせた"遊びリテーション"を取り入れています。
リハビリの専門家のいないデイサービスだからこそ出来る認知症や障害のある方の為のリハビリです。
遊びリテーション(遊び+リハビリ)は何種類もある必要はありません。
その日のメンバーの認知症や障害の程度に合わせてシンプルなものが3種類くらいあれば十分です。
それはなぜでしょうか?
認知症のある人は新しいことを覚えるのが苦手です。
複雑なルールは覚えられませんし、前回のことは忘れています。
なので、簡単なルールで、かつリハビリにもなるものが1番なのです。
以下に、遊びりテーション(遊び+リハビリ)の一例を紹介しますね。
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